「もう、いい加減にしてくださっ…ぁ…」

半分泣きながら体をガクガクと揺さぶられる。四つんばいにされ、脱がされていない上衣だけがめくれあがっている。横に布団があるのにも関わらずわざわざ畳の上で交わる意味は何なのか。下になったアキラはひざが擦れるのをいまいましく思いながら、それでもそんな事に構っている余裕はなかった。

「なぁに言ってんだ、まだこれからだろ」

節張った大きな手で、成長途中の少年の体をおさえこみ突き上げる。苦しげに、それでも色を確かに感じさせる声でアキラはあえいだ。ズルズルと繰り返される抜き差しに翻弄される。

「っあ…この、獣がっ」

苦し紛れにののしると、梵はニヤリと笑った。

「まだまだ余裕みてーだなぁ?」

楽しげにそういって、アキラの前へ手を回す。立ち上がりきったソレを手におさめ前をせめたてた。耐え切れない快楽にアキラは身をよじり腰を揺らす。高まりきった体が互いの限界を訴えてくる。

「やっ…も、ダメェっ」

細腰をつかんで抱え込み、最奥までねじこんだ。その手で大きく扱かれ頭が真白になると同時、体内に熱い飛沫を感じた。





「サイテー。中に出すなって言いましたよね」

裸のまま畳に寝そべり背を向けるアキラ。猫の子のように背を丸め、梵を見ようとしない。そこに音もなく梵が近づいていって尻を撫でた。白くて肉付きの薄い尻の吸い付くような感触を楽しむように、掌で撫で回す。

「小っせー尻」

それでもアキラは無視を決め込み、好き放題にもみ、撫でさせておく。だが両手で、左右に割り開かれるとさすがにぎょっとして身を起こそうとした。しかし梵に片手で押さえ込まれ、畳に貼り付けられる。

「ちょっ…やめてくださっ…」

「あーあ、あふれてきてんなぁ。グチョグチョだぜ」

秘部を開かれ、眼前に晒される羞恥にアキラは身を振るわせた。押さえ込む手から何とか逃れようとするがうまくいかない。それどころか仰向けにひっくり返され、つぷりと音を立て指をくわえこまされた。

「な、何をしてるのですかっ…やめっ」

「かき出してやるよ」

内壁をぐるりとかき回され絶句する。

「もっと足開けって」

「やっ…そんなの自分でっ…」

「るせーな。ガタガタ言うともういっぺん犯すぞ」

アキラが顔を強張らせる。それから開き直ったのかあきらめたのか顔を赤くしたまま顔を背向けた。





「ゆうべはお楽しみみてーだったなぁ」

朝、顔をあわせると開口一番に狂から皮肉られた。いつもと同じ、目つきの悪い笑顔で。

「見てたのか?」

「まさか。あれだけあんあんよがってりゃ嫌でも聞こえるだろ」 背を向け、歩き去っていく瞬間ほとばしった殺気にぞくりと。凍りつくような感覚を覚えた