<土沖>R15




「愛してるぜ、総悟」
「俺もでさァ」

そういういわゆる恋人のような関係にはなったものの、総悟はまだまだ子供だ。だから、総悟には心以上のものは求めないつもりだ。時折、その身体にどうしようもなく欲情してしまうときがある。その綺麗な髪、きれいな肌、全てを手に入れたいと思う時もある。抱いて、乱して、泣かしたくなる時がある。でも、その純真そうな(実は腹愚い)瞳をみて思いとどまる。そういった欲求の対象となるにはまだ幼すぎると。なにも考えていなさそうな子供を相手にしたくはない。だから、そういった行為をするつもりはない。抑え切れなくなったときは、これまでのように俺が我慢してそのへんの女を抱けばいい。何とかなるだろう、そんなふうに思っていた。




その日、仕事から帰ってくると、何故か部屋に総悟がいた。面倒だったので朝から敷いたままだった布団の上に、退屈そうにゴロゴロと転がっていた。ご丁寧にも寝巻きで。そのまま扉を閉めて立ち去ろうかとも思った。そのままではラチがあかないので、仕方なく前へと足を踏み出す。

「何でオメーがいるんだよ」

挨拶代わりに吐き出す台詞。いつも以上に不機嫌な声が出てしまった。

「待ってたんですぜ、土方さんを」

俺は布団のわきに腰を下ろした。ふところを探り、煙草に火をつける。そうでもしないと、今すぐ押し倒してしまいそうだった。

「そうか、で何の用だ?」

総悟がゴロゴロと傍にやってくる。

「せっかく会いにきたっていうのに連れない人だなァ」

布団に背を向けていた俺の髪を総悟が後ろから引っ張った。それが結構マジに痛くて、俺は総悟を振り返る。

「痛ェだろうが」

睨み付けると、可愛らしく唇を尖らせた。つややかの唇に色気があって、つい眉を顰めた。人の気も知れってんだ。

「…用がねェならいい加減帰れ。でないと犯すぞコラ」

あきらめて帰るだろうと思ってため息を煙草の煙と一緒に吐き出す。

「用なら、ありますぜ」

俺は、総悟を見る。

「抱かれに来たんでさァ」

総悟の瞳に挑戦的な色を見つけ、困惑する。黙って見つめていたら再び総悟が言った。

「俺じゃ、ダメなんですかィ?」

そんなはずはない。これぞまさしく据え膳。当然、食うに決まってんだろ?





「あっ…土方さん…」

体中に触れると、触られることに慣れていないのか触れるたびに肩を震わせて甘い声をあげる。その体は、想像以上に綺麗で男を誘った。まだ幼さを残す、でも子供のではない均整のとれた体つきには妙な色気があって抑えが効かなくなる自分を感じた。

「んっ…」

唇を乱暴に貪る。白くて細い首筋、綺麗に浮き出た鎖骨、淡く色付いた乳首。触れるたびに体中で反応を表す。

「感度イイな…」

耳元で囁くと、吐息を漏らした。着物を完全に剥ぐと、もうそこは立ち上って僅かに先走りをこぼしていた。

「あっ…やぁっ…」

手を添えて軽くしごいてやると、面白いくらいに反応を表わした。

「そんなにイイのか?」
「…土方さんだから…でさァ…」

半分泣きそうになりながら、切れ切れに言葉を発する。もっと焦らしてやりたかったがあいにくとこっちにも余裕がなかった。いつになく興奮している自分が情けない。総悟の額に口付けを落としてから枕元の棚の引き出しを探る。決して使わないだろうと思っていた潤滑油が役に立つとは思わなかった。

「足開け…」

意地悪くささやく。もっと苛めて泣かしてやりたいと思った。

「やっ…」

両手で無理やり開いてやった。ボトルからたっぷりと零した液体を直接塗りつける。

「ひっ…ぅ…」

冷たかったのか、足を閉じようとして、それを押しとどめる。

「我慢しろよ…」

指もたっぷりと濡らし、ゆっくりと指を挿入する。中に塗りつけるように内壁を指で探った。

「ひぁっ…やっ…」

瞳から涙がこぼれ落ちる。いじめているような気分におちいったが、もっと泣かせたいとも思った。指を増やし、中を掻き混ぜる。やわらかくとけたソコは、ゆっくりと収縮をくり返していた。そろそろいいだろうと指をまとめて引き抜く。

「挿れるぜ…」

自身を入り口に押し当てたまま動きを止める。

「やぁっ…無理っ…」

総悟の泣き声を聞きながら、ゆっくりと腰を進めた。

「力、抜けよ…」

散々慣らしたとはいえ、さすがにキツイ。だがそれも、仕方のないことだ。もともと、ソコは受け入れるための器官ではないのだから。

「も、やだ、無理っ…」

泣きながら訴えてくるのが可愛いと思った。

「全部入ったぜ、イイ子だ」

額の汗をぬぐって髪を撫でてやると、中が締まった。

「あっ…ん…」

少し苦しそうに眉を寄せ、うめき声をもらす。総悟の中はとても良くて、クセになりそうだと思った。腰を動かすと、そこが感じたらしく声をもらした。

「イイですかィ?」

熱に浮かされた表情で尋ねてくる。必死で快楽を求める表情には幼いながらも色気があった。

「あぁ…イイぜ…」

何度かその場所を突き上げると、小さく声を上げてイッた。あわせて中が締まり、自分も中に吐き出す。




終った後、いつになく気分が良かった。他の女を抱いた後と比べるとすこぶる。相手が誰でもすることは同じなのにな、と笑ってしまいそうになる。隣をみると、総悟が放心したように空を見上げていた。

「おい総悟、風呂入るぞ」

気だるそうな動作で振り返る。

「もう動けやせん。連れてってくだせェ…」

総悟は、可愛く笑って、それから手を伸ばす。

「ったく、仕方ねェな…」

総悟のわがままを聞いてやることにした。

「俺が洗ってやるよ」




「あの生意気なクソガキが大きくなったもんだぜ」

布団の中でつぶやくと、隣にいた総悟が笑ったのが気配で分かった。

「俺の事、まだ子供だと思ってたんですかィ?」

笑いを含んだ声で聞き返された。

「…るせェ」

子供は、親の知らない所で成長するようだ(笑)







沖田サンが13,4才位のコトだと思います(笑)